佐沼屋呉服店

お客様より頂戴いたしますご質問をQ&A形式でまとめました。
ご参考になれば幸いです。

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着物選び

着物を揃えはじめる時、1~2点目の着物は帯や和装小物まで、予算内でフルコーディネート購入されることをおすすめします。着物や帯、和装小物を別々に購入されると、コーディネートに悩むことがあるためです。

着る目的により答えが変わります。冠婚葬祭の場合は、それぞれのTPOがあり、式服となりますので、どこで着用されるかご相談下さい。カジュアルに着物でオシャレを楽しみたい場合は、小紋や色無地がおすすめです。色無地はお茶事にも着用出来ますし、着物の中で最も着用範囲が広いのでおすすめです。

最も大事な点は「色」です。着物だけでなく洋服も同じになりますが、ご自身のお顔が映える色を選べるかが大事です。着物は和色になりますので、洋服で似合うと思っている系統色とは異なることがあります。佐沼屋にはカラーアナリストが数名いますので、ぜひ一度ご相談下さい。

ぜひ、当店・佐沼屋の着物展示会を一度下見にお越し下さい。お気に入りの着物や帯などを見つけるのに大切なことは、品揃えが多い時に見に行かれることです。佐沼屋はほぼ毎月展示会を行っており、作家さんや有名ブランドの着物など普通のお店の10倍ほどの商品が並びます。催事はこちらのサイトで随時ご案内しておりますので、時々覗いてみて下さい。

着物TPO

着物は、10~5月は袷(裏地がついている)、6・9月が単衣(裏地がない)、7・8月が夏物(裏地がない薄物)とするのが基本とされています。この中で夏ものは7月と8月限定になりますが、昨今の5月や10月などは夏に近い温度になることがあります。その場合は、単衣を着て頂いても大丈夫です。要は、体感温度で判断することになります。

親族は新郎新婦の家族に近い、招く側(もてなす側)の立場でもありますので、基本は留袖になります。以前は叔母でも黒留袖を着用しましたが、最近は色留袖でもいいとされています。最終的には、新郎新婦のご家族と相談された上で決められるとよろしいかと思います。

訪問着は、留袖と小紋の中間に位置するおでかけ着です。色柄や紋の有無によって、正礼装から略礼装まで幅広く着用することが出来ます。友人の結婚式やお宮参り、入卒式、お茶会の他、観劇・お食事会・園遊会などにもお召しいただけます。

問題ありません。式場内はクーラーなど空調設備が整っていますし、黒留袖を着るの親族の方の大半は袷です。着物でご出席されるだけでも式が華やかな雰囲気になりご親族様も喜んでいただけるかと思います。

和装小物

草履のフリーサイズはほとんどが24㎝〜24.5㎝の大きさなので、大きいからすぐ脱げるのでは? 歩きにくそう…と思われる方が多いですが、大丈夫です。特に、草履を履き慣れていない方の場合、普段と同じサイズ感でお草履を選ぶと、足を痛めてしまう方が多くいらっしゃいます。 お草履の鼻緒は最初かために挿げてあるので、フリーサイズでも「ゆるすぎて歩きにくい」という心配はありません。

着物コーディネートで大事なのは、着物から帯、各小物の総合的な組み合わせになります。小物に限定すれば、半衿・帯揚げ・帯締めの3点がとても大事です。更に、センスが問われるのが帯締め。着物全体の中心にあたる小物で、デザイン的には全体のバランスを取る小物です。多く揃えておくことで、コーディネートの幅も拡がります。

着物のお手入れ

保管さえちゃんとしていれば、頻繁にクリーニングに出す必要はありません。スーツなどでも、1シーズン毎日着ても、クリーニングはしまうときだけですよね。着物も一緒です。たまに着る人でも、3~4回着たら丸洗いに出すぐらいで充分。一度着たら、数年間は着る機会がないだろうという場合も、しまう際に丸洗いに出しておけばより安心だということです

丸洗いで落ちるのは、表面についたほこり汚れのほか、油性の汚れです。汗、飲み物など水性の汚れは丸洗いでは落とせません。その際には、シミ抜きで対処します。

事前に、箔落ちしないか、チェックした上で丸洗いしています。また、絹洗工房では、着物の表面をごしごしこすったり、洗濯機で激しく洗浄しませんので、箔落ちの心配はありません。

単なるシミであれば、古いものでも落とせます。完全に落ちなくても、色掛けなどを加工をすることで目立たなくできます。ただし、シミが黄変してしまっていたり、カビが生えてしまっているとちょっと厄介です。ある程度の修復は可能ですが、完全に元通りになりません。

その他

先ず、トイレの時の裾上げや着付けを直すために、着物クリップか腰紐があると便利です。また、お食事の際の汚れ防止のために、大判のハンカチ、雨天時の際の雨コートや草履カバーをカバンの中に用意しておくと安心です。

着物のサイズ直しは可能です。但し、サイズを大きくすることになるので、着物の表面と中に入っている生地とでは色合いが変わってしまっていることがあるので、その際は補色などで対応できる場合もあります。サイズの違いが大きい場合、生地が足らないこともありますので、一度佐沼屋へご相談下さい。