大島紬の起源は1800年前に遡ることができ、日本では最も古い歴史を持つ織物のひとつです。 江戸時代に大島紬の原型となる織物が確認されています。
奄美大島に自生する松の実やヒルギ、椎などを使い染めていた大島紬。
明治初期に伝わった技術により、緻密なものへと進化を遂げ、 明治40年に伝わった絣糸作りの「締機」が広まってからは、緻密な絣の描き出す表情は世界を魅了する芸術品へと発展していきます。
美術品を身に纏う贅沢。
遠くからでは、決して見えない点と点の描き出す柄の表情が光と風にたゆたう様は、誰もが憧れる至高の織物となりました。
今では、ゴブラン織りペルシャ絨毯と並んで「世界三大織物」の一つで、世界一精巧な織物とされています。